2009年12月アーカイブ

2009年12月18日

夢の中で




何年もずっと造り物の顔を担当していたマサル氏。いやマサル師か。


もう、シロバも終わって、自分がやるのもあれだから、ということで次の世代へと顔の担当を引き継いだ。

引継ぎのためのアドバイザー的なポジションに付くつもりだった。

ところがそうはいかないのが世情。特に新町においては。



一歩退きながらも、今回は量が多い、手の部分の担当をやってくれていた。



なんだかんだいっても祭好きなので出席率はその辺の若者よりも高い。

彼女ができたばかりでデレデレのヤツや、浮気ばかりしている自称バンドマンよりも当然高い。




自分だけがぼーっとしているわけにもいかないのと勝手に体が動いたのと。

そう推測される。




いくら器用なマサル師でも早々簡単に行くものではなかった。特に三味線を支える左手部分。

この辺は苦戦していた。

手が上向きなのと三味線の弦を押さえる指の動きが複雑なのと。



ちょっとやそっとで妥協を許さないところが、性格に出ているのか、
なんと「手」を家にもって帰ってまでやってくれていたのだ。


仕事の合間をぬっては手をコネコネとやっていた。


この部分だけの文章だとヒワイな感じなのでちゃんとフォローしておくが、
手は紙粘土で作られている。



あとでマサル師の奥さんに聞いてびっくりしたのだが、布団に入って寝たあと、夢の中でも
紙粘土をこねて、手が勝手に動いていたと言う。


こんなところにも新町青年団魂を感じた出来事だった。





2009年12月 3日

謎の差出人




祭り二日目の朝。新町の名所、北田家。



団長の俺に名指しで、ぜひ目録を読んで欲しいというご指名をいただいた。


ご指名タイム。



ご祝儀袋に書かれていた差出人は




「タイガーマスク」



しっかりと筆で書かれていた。




ここで一部の人は20年ほど前に、日曜の昼にやっていたプロレス中継の

試合前のあのフォントを思い出したかもしれない。


しかし、それとは反して「全てを察しろ」という感じで少し控えめに書かれていた。




団長が目録を言うという機会はそうそうありもしないのだが、

もちろん力いっぱい読ませていただいた。



ありがとう、タイガー。





しかしなぜタイガーマスクはいつもあそこに行くと必ず出てくるのか。


正体はいったい誰なんだろう。


むしろ、正体を知ってはいけないような空気さえある。



新町の永遠の謎である。


タイガーマスククリスマスプレゼント



2009年12月 1日

鶴来病院のまき

二日目、鶴来病院。



ここでも新町はかつぐ。もちろん。



あの病院へ向かった通路をかつぐ。



ギャラリーは病院の患者の方々。

病室やその廊下の窓から手を振ってくれている。



あたりは夕暮れでまわりには人がいない。



病室から数人の方々がみていてくれたから

せめて元気付けようと。


目的はそれだけ。

あの前のとおりを担いであるく。



「かつぐべか」



そう言うと

誰も何の躊躇もなく担ぎ棒に肩を入れた。



かっけかった。。。ブルブルきた。



シャメがないのが残念ですが。俺の記憶には残った。



オトコやろ。シンマチ。



ただ、



チキだけおらんだな。


なんでかな。



あ、そっか。。。