« 謎の差出人 | ホーム | やっぱり (0209更新) »

2009年12月18日

夢の中で




何年もずっと造り物の顔を担当していたマサル氏。いやマサル師か。


もう、シロバも終わって、自分がやるのもあれだから、ということで次の世代へと顔の担当を引き継いだ。

引継ぎのためのアドバイザー的なポジションに付くつもりだった。

ところがそうはいかないのが世情。特に新町においては。



一歩退きながらも、今回は量が多い、手の部分の担当をやってくれていた。



なんだかんだいっても祭好きなので出席率はその辺の若者よりも高い。

彼女ができたばかりでデレデレのヤツや、浮気ばかりしている自称バンドマンよりも当然高い。




自分だけがぼーっとしているわけにもいかないのと勝手に体が動いたのと。

そう推測される。




いくら器用なマサル師でも早々簡単に行くものではなかった。特に三味線を支える左手部分。

この辺は苦戦していた。

手が上向きなのと三味線の弦を押さえる指の動きが複雑なのと。



ちょっとやそっとで妥協を許さないところが、性格に出ているのか、
なんと「手」を家にもって帰ってまでやってくれていたのだ。


仕事の合間をぬっては手をコネコネとやっていた。


この部分だけの文章だとヒワイな感じなのでちゃんとフォローしておくが、
手は紙粘土で作られている。



あとでマサル師の奥さんに聞いてびっくりしたのだが、布団に入って寝たあと、夢の中でも
紙粘土をこねて、手が勝手に動いていたと言う。


こんなところにも新町青年団魂を感じた出来事だった。